課題図書レビュー
課題図書レビュー(6/10テスト実施範囲)のご紹介です。
三浦しをん『舟を編む』(光文社文庫)
印象的だったのは、主人公の馬締たちが、何年もかけて泥臭く辞書を作り続けていた事を知ったときです。普段使っている辞書に、そんなに長い時間がかかっているなんて知らなかったので本当にびっくりしました。今はネットで調べれば一瞬で「正解」がわかる時代です。でも、大人がみんなで集まって、一つの言葉のために何日も話し合っている姿はすごくかっこいいと思いました。ネットの答えをマネするんじゃなくて、自分でじっくり考える大切さがわかりました。
太宰治『桜桃』(ハルキ文庫)
どれも面白かったが、私は特に「皮膚と心」が面白かった。主人公は自分の体にできた吹き出物をみて、落胆してこれからを悲観していて、彼女の夫も心配していた。しかし、最後には大したものではないとわかり、恥ずかしがっている、滑稽さが面白かった。また、「ヴィヨンの妻」の最後の「人非人でもいいじゃない。わたしたちは生きてさえいればいいのよ。」がどんな風でも生きていることの大切さを説いているような気がして、これで本当に太宰治は自殺したのかと疑った。