課題図書レビュー
課題図書レビュー(5/19テスト実施範囲)のご紹介です。
伊藤亜紗『目の見えない人は世界をどう見ているのか』(光文社新書)
私はこの本を読んで、筆者がいう「変身」を体感することができたのではないかと思う。読み進めて、自分の考え方が覆される例が多数あった。特に印象に残ったのは、「視覚障害者には死角がない」という部分だ。健常者は見えている限り、必ず死角ができる。しかし視覚障害者は、見えないことで聴覚や触覚などが研ぎ澄まされ、ものを空間の中で立体的に捉えられるため、死角がないというのだ。なるほど、私は「目で見る」ことに囚われていたのだ、と気付かされた。他にもこの本には、視覚障害者の捉え方、付き合い方など、読んでいて常に驚かされる。筆者が述べる「変身」。そのために「意味」を考えることの大切さを感じた。
王谷晶『ババヤガの夜』(河出文庫)
『ババヤガの夜』を読んで、最初から男の人達を叩き伏せるシーンがあり、びっくりしました。印象に残ったシーンは人の名前を使って読者を騙しすところが今までになく、面白かったし、ハッピーエンドとは違う、血塗られた荒野を進む彼女たちの覚悟に胸を打たれました。この本は自分にとって何かに縛られず自分の意志で生きることの大切さを教えてくれ、自分がこれから何をしたいのかを考えさせられる本でした。