課題図書レビュー
図書委員会さんに、課題図書のレビューを書いてもらっています。こちらのブログにて、順次紹介していきます。
今回は(テスト実施から少し間が空いてしまいましたが)5/1にテストを行ったこの2冊です。
上橋菜穂子『獣の奏者 1ーー闘蛇編』(講談社文庫)
『獣の奏者Ⅰ』では、エリンを取り巻く環境や人々が次々と変わっていくところから時間の流れの早さを感じました。特に、エリンを大切に育ててくれていた母ソヨンやジョウンおじさんとの別れがどちらも突然の出来事で衝撃的でした。
母ソヨンとの別れのシーンでは、読んでいて喪失感や絶望感を感じずにはいられませんでした。
そんな中でも、エリンは前向きに自分の道を切り開いて進んでいくところがエリンというキャラクターの魅力の一つだと思いました。(Yさん)
上橋菜穂子『獣の奏者 2ーー王獣編』(講談社文庫)
『獣の奏者 II 王獣編』を読んで、私はエリンの成長と王獣との関わり方がとても印象に残った。特に、人と獣が本当に分かり合えるのかというテーマが深く描かれていて、ありきたりなファンタジー作品とはまた違った重みを感じた。また、エリンが自分の信念を貫こうとしながらも、多くの人の立場や考えに悩む姿が現実的で共感できた。王獣の美しさや迫力が細かく表現されていて、まるでそのシーンを直接見ているかのような躍動感を感じながら読むことができた。一方で、命を道具として利用しようとする人間の怖さも描かれており、読後には「命とは何か」を考えさせられた。続きを読みたいと思える作品だった。(Kさん)